占い

毎日の通勤路に気になる貼り紙。

 

(占い)

 

しかも700円。

 

2人なら600円。

 

なんか売りつけるんかな、、、

 

そんな疑問を持ちつつ、本日ランチした友人にその話をしたら、行こうかってなって。

 

雑居ビルの3階。

 

(空いてます)

 

と扉。

 

入るやいなや、60位のおっさんが1人、ソファで寝る準備をしている。

 

通常はこの時間お昼寝するんだとか。

自由だなぁ、、

 

さて。

 

「お願いしたくて来ましたー」

 

「どうぞ」

 

本当の自分に、聞きたいことを、たった一つだけ聞けるという、コイン3枚を6回投げて占う、中国の易占いというもの。

 

「この時間だけは、僕のいうことを、心から信じてくれないと、結果は出ません。」

 

おっさんはそう始めに放つ。

 

想いを込めて、コイン3枚を投げる。

 

結果は。

 

「今は成らず。」

 

そうか。やっぱり今はこれよりやるべきことがまだあるのか。まだまだ未熟なのか。

そうかそうか。ふむふむ。

 

結果を手にし、支払いを終え、部屋をあとにする。

 

「どうだった?」

 

友人と交わす。

 

友人「うん、なんか、前向きな気持ちになれたね。結果はどうあれ。」

 

私「だね。あのおっさん、すごいポジティブだよね。」

 

私「あ、わたしね、実は、◯◯◯を聞きたかったんだけど。」

 

友人「あ、わたしも同じなんだ」

 

私たちは、全く同じことを知りたがっていた。

 

彼女はすごく納得したのだとか。

 

わたしは。

わたしは。

 

結果はどうでもよかった。

 

「たった一つだけ」

 

迷わずあの事を考えた。

 

それは、自分の中で、なんとなく、ふわっとした想いだったし、これまで声に出して他人にも話したことはなかったことだった。

それが(たった一つ)の一つになるとは、自分でも驚いた。

 

そういう意味でも、いま自分が大事にしている想い、自分が自問自答している事、それが今日の占いに行ったことで、やっとわかった気がした。

 

あのおっさんは、それを導いてくれたのだろう。

占いを通り越して、わたしの深層心理にまで踏み込めるおっさんのパワー。

 

侮れないな、おっさん。

 

脱サラして占いを始めたというおっさん。

 

あなた、多分、ゆっくりと芽が出るよ。

「志を高く」

おっさんが何度も口にしていた言葉。

 

今日は、自分に大切なことが聞けたから。

その想いに対して、生きることへの志を高くもつことに、

決めたよ、おっさん。

 

なんにも売りつけることなく、最後までハッピーハッピーを連発していたハッピーなおっさん。

 

ありがとうね。